本院は1988年『良質で温かい医療を提供する』という理念のもと、血液透析医療を中心としたクリニックとして開院しました。その後34年の歴史を積み重ね、日本は超高齢化社会に突入し、腎臓・透析医療は大きく進歩・変化してきました。このような時代背景の中で、私は2017年に入職し、2018年に本院の院長に就任いたしました。
本院では血液透析医療という大きな柱において、合併症管理による生命予後の改善は当然のことながら、健康寿命の延伸にも力を入れ、患者さんには『笑顔で元気に歩いて』通院してほしいという思いをもってスタッフ一同、日々診療にあたっております。また、透析患者の多様性(年齢・身体機能・認知機能・生活背景など)が顕在化している現状において、個別化医療を重視し、患者さん個々に合わせた治療の提供を心がけております。
血液透析医療以外の部門においては、透析に至らないよう腎臓を保護する治療や、透析が必要と判断した場合には、血液透析のみならず、腹膜透析や腎移植などの選択肢を含めた治療の説明を丁寧に行っております。そして、どうしても通院が困難になった場合や在宅腹膜透析あるいは透析を導入せずに自宅で過ごしたいという患者さんに対しては、在宅訪問診療も検討いたします。患者さんの『腎生の伴走者』となれるよう、日々の診療を誠実に努めていきたいと思っております。
埼友クリニック 院長加藤 徳介